夏期講習を受けるなら塾?家庭教師?個別塾と集団塾の違いも比較!
夏休みは、1学期の勉強でわからなかった部分を復習したり、2学期に向けた準備をしたり、苦手分野を克服したりするための非常に重要な期間となります。受験生にとっては尚更ですよね。そんな夏休みをどのように過ごしていくかは、よく考えて判断しなければなりません。
夏休みを有意義に過ごすためにも、夏期講習に参加する人は非常に多いです。夏期講習といっても、個別指導塾や集団塾の他、家庭教師など選択肢は様々。
そこで今回は、夏休みの勉強を効率よく・効果的なものにするために、個別塾、集団塾の夏期講習を受講するのか、家庭教師をつけて勉強するのか…比較検討するための情報をお届けします。
目次
1. 【塾の夏期講習と家庭教師の比較】
まずは、塾にするのか、家庭教師にするのかを比較検討してみましょう。
それぞれのメリットをご紹介します。
1-1. <塾の夏期講習を受ける場合のメリット>
1-1-1. 塾の情報やノウハウを活用できる
特に進学塾では、長年の経験から多くのノウハウや情報を持っていることが多いです。オリジナルテキストのある塾や有益な入試情報を持っている塾も多く、それらを活用して勉強を進められることは、塾の夏期講習を受けることの大きなメリットといえるでしょう。
1-1-2. 勉強に最適な環境がある
塾は勉強するための空間ですので、ゲームや漫画、テレビといった誘惑物はありません。また、ベッドやソファのように休憩できる場所もありませんので、「ちょっと休憩…。」と横になることもできません。勉強に集中するほかない空間で進められるのは塾だからこそです。塾によっては自習専用教室があったり、授業以外の時間に空き教室で自習できたりすることが多いです。
1-1-3. わからないことを先生に聞くことができる
夏期講習は、長ければ朝から晩まで塾で過ごすことになりますが、開校中は常に先生がいます。集団塾であっても先生に質問できる時間はあるので、分からないことがあればその日のうちに聞いて解決することができます。家庭教師の場合は、授業時間はいつでも質問はできるものの、塾ほど長い時間近くにいるわけではありませんので、授業以外で分からない問題が出てきた場合は次の授業日を待たなければなりません。
1-1-4. 周囲の刺激を受けることができる
個人塾であっても、塾に行けば一人ではありません。同じように勉強を頑張っている仲間がいます。その仲間の頑張っている姿に刺激を受けて、自分も頑張ろうとモチベーションを高められるでしょう。また、負けず嫌いの子供であれば、成績公開がある塾で勉強することで競争心が芽生え、「一番になってやる!」「友達に負けたくない!」という思いで頑張れることもあります。
勉強は辛いと感じていても、塾の友達ができることで、通塾を前向きに捉えられることもあります。学校以外の友達との関係性が広がることは、勉強だけではないプラスの効果をもたらすことも期待できます。
1-1-5. 家庭教師よりも費用が安い
集団塾でも個別指導塾でも、家庭教師と比べて費用を抑えられることが多いです。また家庭教師では1科目ごとに申込が必要な場合が多いですが、集団塾では複数教科まとめて比較的手ごろな料金で受講できるため、1教科当たりの受講費用を抑えられるメリットがあります。
1-1-6. 家庭教師を受け入れるための準備が不要
こちらも保護者向けのメリットではありますが、日々の負担を考えると無視できません。家庭教師を家に招いて勉強するとなると、家をきれいに掃除しておかなければならないというプレッシャーもありますし、お茶菓子や食事を準備するといった負担もあります。先生が来ている時間は他の家族が静かに過ごすなどの配慮も必要で、小さい妹や弟がいる場合にはそれも大変でしょう。塾であれば、こうした負担が一切ありません。
1-2. <家庭教師に夏期講習を依頼する場合のメリット>
1-2-1. 1対1で、きめ細やかかつ柔軟なサポートをしてもらえる
基本的には、同じ先生が1対1で指導してくれますので、勉強の進捗管理も含めてきめ細やかなサポートが期待できます。また、一人ひとりに合わせて学習を進めることができるため、決められたカリキュラムで進めるというよりは授業内容や勉強方法を柔軟に変更することができます。この柔軟性は、集団塾・個別指導塾よりも高いといえます。
1-2-2. 授業スケジュールの柔軟性が高い
個別指導塾の場合は、そもそも塾が開校している時間にしか授業はできませんし、勉強スペースの確保も必要です。一度に受講できる座席数や指導できる先生の数を調整する必要があるため、受けたいときに受けられずスケジュールを合わせることが難しいケースもあります。家庭教師の場合、どんな先生に依頼するかにもよりますが、勉強場所はいつでも確保できていますし、先生と自分の都合次第でいつでも授業を実施できます。授業スケジュールの柔軟性が非常に高いのは、部活や習い事などで忙しい子供にとっては特に大きなメリットになるでしょう。
1-2-3. 通塾時間を有効活用できる
家庭教師の場合は家まで先生が来てくれるので、通塾時間が必要ありません。通塾にかかる時間を予習や復習に当てることで、より効率的に勉強を進めることができるでしょう。
特に夏期講習は炎天下の中で移動しなければなりませんので、通塾が不要になることは時間だけではなく、体力的な面でもメリットがあります。
1-2-4. 慣れた空間で落ち着いて勉強ができる
自宅は日常の空間ですし、塾のように周囲に多数の人がいませんので、リラックスして落ち着いて勉強ができるというメリットがあります。静かな場所で勉強がしたい、家が落ち着くという人にはメリットになります。
1-2-5. 家でゆっくりと食事を取ることができる
塾で夏期講習を受講する場合、お弁当を持参したり、コンビニなどで調達したりして食事を取ることになります。家庭教師であれば、家で温かい食事をゆっくりと取ることができるので、よいリフレッシュになるでしょう。
1-2-6. 保護者と先生のコミュニケーションが取りやすい
自宅に保護者がいるのであれば、授業のたびに先生とコミュニケーションを取る機会があります。必要に応じて子供の学習状況を聞いてサポートに活かしたり、逆に気になることを先生に伝えて学習内容に活かしてもらったりすることができるでしょう。
2. 【集団塾の夏期講習と個別指導塾の夏期講習の比較】
続いては、塾は塾でも集団塾か個別指導塾かを比較検討してみましょう。
それぞれのメリットをご紹介します。
2-1. <集団塾のメリット>
2-1-1. 考え抜かれたカリキュラムで勉強できる
集団塾の授業は、数々の経験と分析を繰り返し、考え抜かれたカリキュラムに沿って行われます。質の高いカリキュラムに沿って勉強することで、成績の向上が期待できるでしょう。夏期講習だけ参加する場合でも、その勉強方法に触れられることは大きなメリットになります。
2-1-2. 他の受講者と切磋琢磨できる
集団塾の授業は学校と同じような形式で進められますので、一緒に勉強を頑張る仲間がすぐ隣にいる環境です。集中して授業に取り組んでいる様子を見たり、塾内の試験の結果を比較したり、他の受講者と常に切磋琢磨できる環境であることは集団塾のメリットであるといえます。夏期講習という短期間であっても、集団塾は接点が多いので友達にもなりやすいです。ここで出会った人と友達になることで、その後の勉強で励まし合うことができる可能性もあるでしょう。
2-1-3. 個人塾よりも費用が安い
先生一人当たりが担当する生徒の数が多いので、集団塾は基本的に個別指導塾よりも費用が安いです。通常の塾以外に、夏期講習の費用として5万、10万…とかかってきますから、費用面も検討材料として大切です。
2-2. <個別指導塾のメリット>
2-2-1. 自分のペースで勉強できる
集団塾は全体のペースに自分が合わせていかなければなりませんが、個別指導塾は自分のペースで勉強を進められます。自分だけのカリキュラムを組むことができますし、わからないことがあったらその場ですぐ質問することができますので、周囲の人の前で質問しづらいという人でも安心です。
2-2-2. 特定の科目だけでも受講できる場合が多い
集団塾の夏期講習の場合、2〜3科目がセットになっていることが多いですが、個別指導塾であれば苦手科目だけを選択できる場合も多いです。夏休みの間に苦手科目だけを徹底的に対策したいと考えている場合には効率的に勉強できるでしょう。
2-2-3. スケジュールを組みやすい
集団塾は決められた時間割に合わせて参加しなければなりませんが、個人塾ではある程度自分でスケジュールを組むことができます。部活や他の習い事と両立させたい場合に向いているでしょう。
2-2-4. 相性の良い先生を見つけられる
個別指導塾では、相性の良い先生を選定して担当につけてくれるケースが多いです。先生は勉強を教えてくれるだけでなく、モチベーションを高めるような話をしてくれたり、時には雑談をして授業にメリハリをつけてくれたりと、成績を伸ばす上で大切なパートナー的存在です。相性の良い先生と効率的に勉強を進められるのはメリットです。
3. まとめ
夏休みを有意義に過ごすために、どのような形で夏期講習を行うのかは重要な選択の一つとなります。塾と家庭教師のメリット比較、集団塾と個人塾のメリット比較…とご紹介してきましたが、最適な環境を選ぶには、どんな目的で夏期講習に参加するのかという点を明らかにすることが大切です。ぜひ参考にしてみてください。