【中学受験】子供が勉強しない…!その原因を解決策について解説
中学受験を目指すのは小学生。まだまだ遊びたい盛りですよね。早ければ小学校の低学年から勉強をスタートしますから、親が「勉強しなさい!」といっても、思った通りに勉強をしてくれることの方が珍しいケースかもしれませんね。とはいえ、親としてはどんな様子を見て焦ってしまうというのが本音ではないでしょうか。
そこで今回は、中学受験を目指す子供は勉強をしない原因(理由)や、対策について解説していきます。
お子様の特性によって解決策の向き不向きはあると思いますので、何か一つでも効果があれば良いというくらいの気持ちで、試してみてください。
目次
1. 中学受験を目指す子供が勉強しない原因と対策
勉強をしない子供を見ていると、焦りからイライラしてしまって、つい頭ごなしに「勉強しなさい!」といってしまったという経験のある方も多いと思います。
なぜ勉強しないのか?というところを考えて、話し合うということができていないことが多いです。子供が勉強をしないのには、何らかの原因(理由)があります。
まずは子供と向き合い、なぜ「勉強したくないのか?」を探ることから始めてみましょう。
この章では、よくある「勉強しない原因」と「対策」についてご紹介します。
1-1. 自分の好きなことをして遊びたい
中学受験をするのは小学生。遊びたい盛りなのは間違いありません。今はゲーム機を使ったゲームだけではなく、スマホで手軽にできるゲームもたくさんあります。また、テレビだけではなくインターネットをつなげば、Youtubeなどのコンテンツが山ほどあり、それが24時間いつでも見られるようになっています。こうした誘惑がたくさんあるのですから、遊びたい盛りの子どもとしては、「もっと遊びたい!」「もっと動画を見たい!」という気持ちが勝ってしまって、勉強に気持ちが向かないのです。
1-1-1. 対策
受験に向けてやるべきことを細かく分解し、スモールステップで進められるように親子でスケジュールを立ててみましょう。今日1日で何をしなければいけないか、どのくらい勉強すればOKかという分量を明確にすることで取り組みやすくなります。また、勉強をいつやるのかルールを決めましょう。動画を見る・ゲームをやる前に終わらせる、またはゲームを1時間やったら机に向かうなど、切り替えやすい流れが良いと思います。大切なのはこのルールを子供自身に決めさせることです。保護者の前で約束させることで、「自分が決めたルールだから」と責任感が芽生えます。
1-2. 自分だけ勉強するのは嫌だ
環境にもよりますが、同じように受験をする友達が周囲にいない場合、自分だけ勉強するのが嫌だと感じている可能性があります。自分の意志で中学受験を目指している子でも、他の友達が楽しそうに遊んでいるのを見ると、なんで自分だけ…と感じてしまいます。もちろんその先に「合格」が待っているわけですが、気持ちをコントロールすることがまだまだ難しい年頃でもあります。
1-2-1. 対策
受験勉強を進めるにあたり、志望校はモチベーションを維持するための非常に重要な要素です。「なんで自分だけ勉強しなければいけないのか」「もっと友達と遊びたい」という気持ちになってしまったときには、どうしてその志望校に行きたいと思ったのか一緒に振り返ってみてください。可能なら学校の近くまで行ったり学校を見学したりして、合格後の学校生活を想像させることも効果的です。勉強をする意義を再認識し、勉強に対しての前向きな気持ちが再燃するでしょう。
1-3. 勉強がわからない・難しいと感じている
中学受験の勉強は学校で習う内容よりも難しく、勉強の範囲もかなり広いです。学校の勉強は十分理解できているのに中学受験の勉強は理解できない、難しいと感じて、勉強することから遠ざかってしまったり受験をあきらめたりするケースもあります。
何事も、分からないことを行うのは大変です。はじめは頑張ろうと思っていても、わからないことばかり続いてはだんだんとやる気がなくなってしまっても仕方ありません。分からない状態に一度陥ってしまうと、なかなかそこから抜け出せなくなり、勉強自体が嫌いになってしまうのです。
1-3-1. 対策
本当は勉強自体が嫌いなわけではなく、自信を失っている場合が多いです。ですので、まずは自信をつけさせるための声掛け・サポートをしてみてはいかがでしょうか。特に、結果ばかりをほめるのではなく、勉強の過程に視点を置くことで小さなことでもほめるポイントはたくさん見つかります。「勉強の姿勢がいいね」「解くのが少し速くなったね」「この考え方いいね」など、子供自身も意識していないようなことをほめることで「自分はできるかも」と感じられるようにしてみましょう。また、中学受験の内容が難しいからといって、常に難しい問題にばかり取り組んでいては「自分はできない」という錯覚に陥ってしまいます。毎回必ず基礎的な問題も取り入れて、スモールステップを踏めるような工夫があるとよいですね。
1-4.親への反抗心が邪魔をしている
勉強をしなければならないと分かってはいるものの、親から「勉強しなさい!」「遊んでばかりいてはダメ!」といった言葉をかけられると、どうしても反抗してしまいたくなるお子さんもいます。やらなきゃいけないと分かっているのに声をかけられると、余計に反抗したくなってしまうのです。特に、受験本番を迎える小学校の高学年になると反抗期に入り、より一層親の言葉が届かなくなってしまうケースがあります。
1-4-1. 対策
親への反抗心から勉強に手をつけない場合は、いくら親が声をかけてもすぐに行動を変えることは難しいでしょう。その場合は無理せず、第三者の大人に協力してもらうことがおすすめです。学校の先生や塾の先生に事情を説明し、代わりに声掛けをしてもらうことで素直に聞き入れてくれることも多いです。勉強の進捗や様子をこまめに報告してくれる塾の先生も多いため、親としても安心して任せられますね。
家では極力勉強のことには触れず、学習環境を整えることで影ながらサポートしてあげてください。直接何も言わなくても応援してくれていると感じるはずです。
2. まとめ
いかがでしたか?ここでは代表的な事例と対策をあげましたが、子供一人ひとり性格や考え方、受け止め方が異なるため、全てが当てはまるわけではありません。大切なのは、今自分の子が何を考えているのか、何につまずいているのかを知ろうとすることです。そのためにはまず子供の言葉を聞き、受け止めてあげましょう。そして対策に困ったら、遠慮なく学校や塾の先生に協力を仰いでください。多くの受験生を送り出してきた経験から、適切な助言や対応が期待できます。親子で抱え込まず、全員で力を合わせて受験を乗り越えていけるといいですね。