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入試に活かせるGTECとは?その内容とスコアアップ対策を徹底解説!

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入試に活かせるGTECとは?その内容とスコアアップ対策を徹底解説!

入試に活かせるGTECとは?その内容とスコアアップ対策を徹底解説!

GTECは、日本企業である株式会社ベネッセコーポレーションが実施しているテストで、国内の大学における入試制度に活用されることも多いテストです。通常の受験勉強と並行して勉強を進めやすいという特徴がありますが、スピーキングやライティングの技能も測定することになるため、GTECに向けた対策が必要です。とはいうものの、TOEICや英検と比較すると情報や問題集なども少ないので、対策が難しいという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、GTECの内容やスコアアップをするための対策についてご紹介しますので、是非参考にしてみてください。






1. GTECとは?

適切な対策をとるためには、まず、GTECについて概要を知っておきましょう。


1-1. GTECの概要

GTECは、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能を測定するテストです。ビジネスに偏るのではなく、一般的な英語が使われていて、小学生から社会人までの幅広い年齢層の方が英語力を測定できます。入試に活用している大学も多いですし、受験勉強を並行して勉強を進めやすいので、学生にとってメリットは多いです。
英検のように合否を出すテストではなく、TOEIC同様にスコアで算出するテストです。ただし、TOEICのように全員が同じテストを受けるわけではなく、いくつかの種類とタイプに分かれています。基本となるのは、中学校2年生~高校3年生向けの『GTEC』ですが、小学生~中学校1年生には『GTEC Junior』、大学生以上には『大学生・社会人向けGTEC』があります。受験の際には、基本的に学校単位で申し込みますが、大学受験期(高校2年生後半~高校3年生向け)向けのCBTについては、個人で申し込んで受験することが可能です。
中学校2年生~高校3年生向けの『GTEC』は4つのタイプに分かれており、テストの内容や実施時間も異なります。
・Core 中2~中3向け 実施時間:約92分 上限スコア:840点
・Basic 中3~高2向け 実施時間:約110分 上限スコア:1080点
・Advanced 高1~高3向け 約110分 上限スコア:1280点
・CBT 高2後半~高3向け 約150分 上限スコア:1400点

Core、Basic、Advancedは、リーディングとリスニングがペーパーテストのマーク式、ライティングがペーパーテストの記述式、スピーキングがタブレット受験です。
CBTはパソコンを使って受験する形式で、リーディングとリスニングはクリックで選択、ライティングはタイピングで入力、スピーキングは音声を録音します。



1-2. テストの種類別難易度目安

テストの種類別に対象となる学年が設けられていますが、もう少し詳しく難易度を知りたいという方のために、各テストが英検やCEFR(セファール)でいうとどのレベルであるかをご紹介します。

・Core(中2〜中3)→英検4〜3級程度
・Basic(中3〜高2)→英検3〜準2級程度
・Advanced(高1〜高3)→英検準2〜2級程度
・CBT(高2後半〜高3)→英検2級程度

GTECのスコアレベルを、英語力を示す共通規格であるCEFR(セファール)を基準として示すと以下の通りになります。
CEFRはC2が最も高い評価で、C2・C1・B2・B1・A2・A1の6段階で示されますが、GTECの公式サイトではC1・B2・B1・A2・A1・Pre-A1の6段階で示しています。

・GTECスコア1350〜1400→C1
自分の専門外の内容についても理解し、発言できるレベル
・GTECスコア1180〜1349→B2
海外の大学で授業を理解し、参加できるレベル
・GTECスコア930〜1179→B1
海外の高校で授業を理解し、参加できるレベル
・GTECスコア680〜929→A2
海外のホームステイや語学研修で楽しめるレベル
・GTECスコア260〜679→A1
外国語指導補助(ALT)と日常的な会話ができるレベル
・GTECスコア10〜269→ Pre A1
ごく簡単な自己紹介ができるレベル



1-3. 試験の実施時期(2024年)

検定版学校受検型→ 6月 8月 12月
「GTEC」アセスメント版→ 実施日15日前までに申し込み(年間2回まで)
「GTEC」CBTタイプ → 7月 11月



2. GTECの対策

GTECでは、「リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング」の4つの技能を測定します。GTEC全体に関する対策に加え、それぞれの技能の対策についてご紹介していきます。


2-1. GTECの基本対策


2-1-1. GTEC公式問題集で勉強する

GTECは英検やTOEICほど情報はなく、問題集も充実しているとはいえません。もっとも頼りになるのが、GTECの公式問題集です。Basic、Advanced、CBTに対応しているので、こちらの3種類を受験するのであれば、公式問題集を使って勉強することをオススメします。本番形式の問題が収録されていますし、音声も本番と同じ形式で聞くことができます。また、正しい答えを導き出す方法や誤答傾向を踏まえた、非常に詳しい解答解説もついています。解説をよく読んで理解することで、本番で同じミスを減らすことができるので、スコアアップにつながります。
4つの技能をバランスよく学べる問題集の他に、苦手とする方が多いライティングとスピーキングに特化した問題集もあります。ライティングとスピーキングのスコアを伸ばすことが、全体のスコアアップにつながりますので、こうした問題集もぜひ活用しましょう。
Basic、Advancedについては、過去問題も発売されています。勉強をするにあたり、過去問でなければならない訳ではありませんが、Basic、Advancedの受験であれば解いておくことをオススメします。


2-1-2. 公式サイトの問題サンプルや採点基準をよく読む

GTECの公式サイトでは問題サンプルが公開されています。また、1問1答ではないライティングやスピーキングの採点基準も掲載されています。
まずはこれらに目を通し、問題形式や採点基準を把握した上で勉強を進めると効率的です。


2-1-3. 語彙力を伸ばす(単語・熟語を覚える)

まずは該当のレベルに合わせた単語と熟語の意味を覚えましょう。Coreであれば中学で学ぶ熟語・単語、Basic、Advanced、CBTを受験するのであれば高校で学ぶ熟語・単語を確実に覚えていきましょう。GTECの問題は学習指導要領に準拠しているので、学校で使っている教材をそのままGTEC対策用として活用できます。GTECではリスニングとスピーキングのテストもありますので、見たり書いたりするだけではなく、正しい発音(音声)にも慣れ親しむ必要があります。そのため、音声付きの教材を使って勉強するのが最も効果的でしょう。
単語・熟語を覚えるときに、ただその意味だけを丸暗記していくと時間がかかりますし、読解の時にニュアンスまで読み取ることができなかったり、ライティングやスピーキングの際にうまく活用したりするのは難しいです。覚えたい単語や熟語を使った例文などを文ごと覚えることで、その意味を深く理解し、実際に活用することができるでしょう。


2-1-4. 基本的な文法・語法を理解する

基本的な文法・語法を理解することはどの技能においてもベースとなります。特に、ライティングやスピーキングについては、文法がわかっていなければ正確な英文を書いたり話したりすることはできません。語彙力同様に、学校の教材を使って基本を押さえるようにしましょう。



2-2. リスニングの対策

GTECのリスニングでは、講義やアナウンス、電話のメッセージ、留学情報など、実生活に即したテーマが非常に多いです。また、会話文は少なめという特徴があります。
CBT以外では、写真・イラスト説明問題、会話応答問題、課題解決問題、要点理解問題が出題されます。CBTでは、与えられたタスクを行うために必要な情報を聞き取って回答するような、課題解決型の問題が出題されます。
英文は1回しか放送されないので、集中して聞き取る練習が必要です。音声が流れる前に、できるだけ設問に目を通して備えましょう。長文の聞き取り問題に苦手意識が強い方も多いと思いますが、ここで差がつくことが予想されますので、長文の聞き取りにも慣れておきましょう。



2-3. リーディングの対策

GTECのリーディングでは、新聞記事やホームステイ中の会話、教授とのメールなどの実用性の高い内容が使用されており、その中から、必要な情報を見つけ出すスキルが求められます。問題はそれほど難しくありませんが、文章量が非常に多いという特徴があり、速読力が求められます。全てを丁寧に読み進めていると時間が足りなくなります。設問を読んで必要な情報を拾っていくような、概要把握力を高める読み進め方の練習が必要です。



2-4. ライティングの対策

CBT以外では、Eメールに返信する形で記述する問題、与えられたテーマに対して自分の考えを自由記述形式で表現する問題が出題されます。求められている回答ができているかに加え、それをいかに効果的に伝えられているかという観点で評価されます。正確さだけではなく、構成や展開も評価対象になっていることを踏まえて、英作文をする練習をしておきましょう。CBTでは項目記入、Eメール作成、意見展開文など様々なタイプの問題が出題されますが、実生活に即したテーマが選ばれています。グラフなどの情報を読み取って意見を展開する問題もあり、根拠があるのか、論理の一貫性はあるのかなども問われます。こうした問題が苦手な方は、まずは日本語で回答できるような練習から始めましょう。自分の意見→理由→結論といったように、構成を頭に入れておくとライティングしやすいです。



2-5. スピーキングの対策

ライティングと同様に実生活に即したテーマが選ばれています。英語で文章化する練習を重ねるとともに、正しい発音ができるように練習しましょう。
CBT以外では、音読、相手からの質問に回答する問題、イラストを見てストーリーを話す問題、テーマに対して自分の意見とその理由を述べる問題が出題されます。CBTでは、質問に対して即座にかつ正確に応答することが求められる問題、得た情報を整理して伝えたり質問したりする問題、与えられたテーマに対して自分の考えや経験を元に意見を述べる問題が出ます。特に対策が必要となるのは自分の意見を述べる問題です。ライティング同様に、まずは日本語で情報やテーマをもとに自分の意見を即座に述べられるような練習が必要です。
また、時間制限があるのでスピードも問われます。考える時間が180秒、答える時間は180秒といったように決められているので、本番と同じ時間で何度も練習して慣れるようにしましょう。



3. まとめ

GTECは、聞く、読む、書く、話すの4つの技能を測る試験です。実生活に即したテーマが多く用いられ、コミュニケーション力を問われる問題が多いです。語彙レベルや問題の難易度が特別高いわけではありませんが、問題文が長かったり、設問が一回しか流れなかったり、速読力や集中力も問われるテストとなっています。単語や文法などの基礎をしっかり押さえた上で、問題形式に慣れるように練習しましょう。学習指導要領に即した内容なので、受験勉強との併用もしやすいです。テーマは留学中の学校やホームステイ先など実生活に即したものが中心で、問題形式も会話の返答やメールの返信、意見の発信など、実生活に活かせる内容のものとなっています。単に試験対策というのではなく、生きた英語を学ぶチャンスととらえて、前向きに取り組めば習得スピードも上がるでしょう。
学校や塾の先生のサポートも上手く活かして、効率的に勉強を進めてくださいね。

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