
SN松本校「第1回全統共通テスト模試」を実施しました(模擬試験の意義について)
受験生の皆さんなら誰でも受けることになる模試。そもそもなぜ模試を受ける必要があるのでしょうか? 今回は、模試受験の意義について記していきます。
(受験前)その模試に向けて満足できる準備をすること
模擬試験は本番の入試を想定して行われる試験です。まずは予定されている模試を目標に学習を進めていくこと。この範囲までは学習してきたので得点に繋げたい、時間配分を意識した演習を重ねてきた、前回はこの分野で大きく失点したから対策をしてきた、その成果を試す場が模試です。
(受験時)入試本番の予行演習として臨む
本番の大学入試は独特の緊張感があり、プレッシャーや不安、焦りで普段の実力を発揮できないことも考えられます。本番で実力を発揮するためには、入試の雰囲気や形式に慣れておくことはとても大切な要素のひとつ。入試本番で最大限のパフォーマンスを発揮する練習として模試が役立つのです。
問題の傾向を把握する、時間配分の感覚を養う事はもちろん、会場内の雑音があったり、他の受験生と机を並べて受験する模試では、日々の学習では得られない経験を積むことができます。模試を受ける際は入試本番の予行演習だということを意識しながら臨みましょう。(最後の模試が受験本番です)
(受験直後)模試を通して学習達成度を確認する、自分の弱点を知る
模擬試験は自分の課題に気付かせてくれる貴重な機会です。何ができるようになったのか、課題は何か。間違えた問題は、模試を受けた直後・1週間後・1ヶ月後…と、時間を置いて何度も解き直しをするのがおすすめです。特に模擬試験を受けた直後は記憶が生々しく残っていますから、復習をすることで定着効果も高いです。
解説を読んだり、解法や解答を書き写すだけでなく、間違えた問題をまとめた弱点克服ノートを作るのもよいでしょう。なぜその問題を間違えたのか、①勉強していない範囲だったのか、②題意を取り違えていたのか、③解き方やケアレスミスが原因だったのか、④時間が足りなかったのか等々、それによって復習のやり方も変わってきます。自分なりのメモを加え何度も繰り返しノートを見返したりすることで、知識の定着を図りましょう。さらに後日再び解き直しをするなどして、次は間違えないように対策することができます。
(成績表返却後)自分の学力を全国レベルで客観的に知ること
成績表が返却されると、自分の現状の学力、周りの受験生の中での立ち位置、志望校の合格可能性などが分かります。大学受験では全国にいる受験生がライバルです。模試では全国の受験生や同じ大学を志望する受験生の中で、自分がどれくらいの位置にいるのかを知ることができます。自分の現在の立ち位置を知ることは、今後の受験勉強をどう進めていくかを考える上でも重要です。また模試を定期的に受けることで、自分の学力がどれくらい伸びているかも分かります。
そして、志望大学判定だけが模擬試験の目的ではありません。成績表には多くのデータが記載されています。「設問別成績」で苦手分野を把握する、一つ上の判定を出している人とはどこの問題で差が付いたのか。またマーク模試であれば、自己採点が正しくできていたか、記述模試であれば、自分の答案がどう採点されたのか必ず確認するようにしましょう。
SN松本校では、年間通して必修模試・希望制模試を採択し実施しています。
受験生であれば、模擬試験を学習のペースメーカーに、高1・2生であれば、受験を見据えた各科目の学習達成度に活用することができます。
そして最も大切なのは、模試の結果に一喜一憂しすぎず、結果が悪くても諦めないことです。模試はあくまで模試であり、模試の判定が悪くても、実際の入試で志望校に合格する人もいます。諦めず、前向きに少しでも得点を上げていく努力をしていきましょう。